スペイン・バルセロナ在住のペインター、ADRIANA OLIVER (アドリアナ・オリバー)の日本初となる個展「RDINARY PEOPLE」が、東京・原宿のGALLERY TARGETにて開催される。
オリバーの作品は、ポップアートより影響を受け大胆でカラフルな作風で知られている。写真家としてスタートしたキャリアから、ミニマリストの抽象化と即時性、動きを捉える作風に加え、ポップアートのジャンルにフェミニストの視点を追加、シンボルを観察、反映できる最小限のニュートラルな形に分解することで、ジェンダーの役割とステレオタイプを表現した作品を作り出している。
そんなオリバーによる今回の個展では、50年代、60年代の古き良き日常の雰囲気を感じさせる人々を描いた作品が展示され、カジュアルでフラットな表現で描かれる表情を持たないポートレートは、男性からはダンディズムを女性からは豊麗な印象を感じさせてくれる。
アーティストコメント
アーティスティックな家族に囲まれ、幼い頃から自己表現は日常的な事であり、今までの経験は全て幼少時代の芸術的なインキュベーターのクリエイティビティと絡み合っていました。
私は人生を芸術と切り離せないものとして見つめて育ちました。それは、その即時性と反射的な形で世界を捉える能力のために最初に写真の媒体に惹かれました。私の写真作品は、ポップアートの歴史から影響を受け始め、ペイントに移行しました。画家としての私の現在の仕事により、視覚的にボールドで大胆な表現ができ、写真よりもニュアンスのある物語を作成できるようになりました。キャンバス上の原色の帯では、物語や動きを暗示する形や線を表現的に使用することで、絵を最も強力で本質的な形に分解します。
私の主題は、50年代と60年代の映画の写真、多文化主義の研究、ジェンダー研究の影響を受けています。私は、伝統的な性別の構成を表す記号表現と文字を分解することにより、女性らしさと男らしさを探求します。意図的にレイヤーやシェイプを最小限に使用してあまり多くを明らかにしないことで、私の絵画は、観客が中立的な空間でこれらの象徴的なシンボルを観察し、反映するための空間を作り出します。
“ORDINARY PEOPLE” by ADRIANA OLIVER
会場:GALLERY TARGET(東京都渋谷区神宮前2-32-10)
会期:12月3日(火)〜12月19日(木
時間:12:00 – 19:00
定休日:日曜、祝日